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2024.5.27

通所リハビリテーション(デイケア)とは?特徴や内容、介護保険が使えるかどうかなど解説

通所リハビリテーション(デイケア)とは?特徴や内容、介護保険が使えるかどうかなど解説

「通所リハビリテーションってどんな所かな?」
「通所リハビリテーションでは、介護保険は使えるのかな?」

と、通所リハビリテーション(デイケア)について知りたい人のために、情報をまとめました。

サービス内容やデイサービスとの違い、メリット・デメリットについて解説しています。

利用までの具体的な流れについてもご紹介しているため、通所リハビリテーションの利用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

通所リハビリテーション(デイケア)とは?

通所リハビリテーション(デイケア)とは?

通所リハビリテーションとは、高齢者や障がい者など日常生活に支障をきたしている人が、医師の指示に基づいた専門的なリハビリや医療的ケア、介護サービスを受けられる施設です。介護老人保健施設や病院などに併設されています。

デイケアの目的や対象者、サービス内容について、詳しく見ていきましょう。

目的

通所リハビリテーションの目的は、専門的なリハビリを含む医療的ケアを提供し、身体機能や認知機能を維持・回復をはかることです。

病院から退院したばかりの人や、骨折などの怪我をした後に体の機能低下がみられる人などに、病院同様の専門的なリハビリやケアなどで、自立した生活の継続を促します。

医師・看護師、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門スタッフが在籍し、利用者は主治医の指示のもと、必要なリハビリや医療的ケア、介護サービスなどを受けることが可能です。

対象者

  • 要支援1~2/要介護1~5
  • 医師に要リハビリと診断された

通所リハビリテーションを利用できるのは、要介護認定を受けて要支援1・2または要介護1~5と判定された人で、なおかつ医師からリハビリが必要だと診断された人です。

要介護認定とは、介護の必要度を数値化し、要支援1・2、要介護1~5で表したものです。認定を受けるには自治体に申請が必要で、認定されると、ケアマネジャーによって作成されたケアプランをもとに、公的介護保険給付(サービス)が利用できます。

要介護認定について詳しく知りたい人はこちら↓
【要介護認定のメリット・デメリット】要介護認定で受けられる公的サービスや特徴を解説

サービス内容

  • リハビリ
  • 医療的ケア
  • 日常生活支援

通所リハビリテーションではリハビリをメインに、医療的ケアなどが提供されるのが特徴です。

身体機能の維持・回復に重点が置かれており、医師の指示のもと専門職によるリハビリが行われます。利用者一人ひとりに合わせたリハビリが提供されるため、内容は人によって異なります。

リハビリ分野では、理学療法士が日常生活に必要な基本動作を、作業療法士が応用的な動作を担当し、言語聴覚士が発声・発話などの訓練を担当しています。

また、医師や看護師が常駐しており、必要に応じて適切な医療行為が受けられるのも通所リハビリテーションの特色です。薬の処方は行っていないため注意しましょう。

そのほか、食事や排泄、入浴など日常生活に必要な支援が受けられる施設もあります。

通所リハビリテーション(デイケア)と通所介護(デイサービス)の違い

比較項目通所リハビリテーション(デイケア)通所介護(デイサービス)
目的
  • 心身機能の維持・回復
  • 自宅での生活を継続する
  • 食事・排泄など日常生活の支援を受けて、自立した生活を送れるようにする
  • 在宅介護者の負担軽減
対象者要支援1・2または要介護1~5なおかつ医師からリハビリが必要だと診断された人要介護1~5
サービス内容
  • リハビリテーション
  • 医療ケア
  • 介護サービスなど
  • 食事・入浴・排泄など日常生活上の介護
  • レクリエーションなど
スタッフ
  • 医師
  • 看護師
  • 准看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 介護スタッフなど
  • 生活相談員
  • 看護師
  • 准看護師
  • 介護スタッフ
  • 機能訓練指導員など
運営主体
  • 介護老人保健施設
  • 病院
  • 診療所などの医療法人
  • 社会福祉法人
  • 民間企業
  • NPO法人など

通所リハビリテーションと通所介護は、利用目的が大きく異なります。

通所リハビリテーションは、身体機能・認知機能の回復のために専門的なリハビリなどを受けることが目的です。また、医師が常駐していることから、健康管理など医療的なサービスが受けられる点も、通所リハビリテーションの特徴だといえます。

一方、通所介護は日常生活を送るうえで必要な支援を受けて、レクリエーションなどでほかの利用者との交流を楽しむことを目的としています。家族など介護者の負担軽減が目的であるケースもみられます。

通所リハビリテーションと通所介護、どちらを選べばよいのか悩む場合は、地域包括支援センターや担当ケアマネジャーに相談しましょう。

デイサービスとデイケアの違いについて詳しくはこちら↓
デイサービスとデイケア│どっちを選んだらいいの?違いと選び方を解説

通所リハビリテーション(デイケア)の費用│介護保険は使える?

通所リハビリテーションは、要介護認定を受けた人が対象であり、介護保険が使えます。

介護度別に通所リハビリテーションにかかる費用の目安を見てみましょう。

要支援1・2の通所リハビリテーション費用目安

サービス利用者負担(1割の場合)(1か月につき)
共通的サービス要支援12,053円
要支援23,999円
選択的サービス運動器機能向上225円
栄養改善200円
口腔機能向上(Ⅰ)150円
口腔機能向上(Ⅱ)160円
参照:厚生労働省│通所リハビリテーション(デイケア)

要支援1・2と認定された場合、目安として上記のようなサービス費用が設定されています。

日常生活に必要な支援である「共通的サービス」に加えて、運動器機能向上や栄養改善などの「選択的サービス」を、心身の状態に合わせて個別に組み合わせることが可能です。

要介護1~5の通所リハビリテーション費用目安

サービス利用者負担(1割負担の場合)(1回の利用につき)
  • 通常規模の事業所の場合(1か月平均利用延べ人数が750人以内)
  • 利用時間が6時間以上7時間未満の場合
要介護1710円
要介護2844円
要介護3974円
要介護41,129円
要介護51,281円
参照:厚生労働省│通所リハビリテーション(デイケア)

要介護1~5と認定された場合、1回あたりの利用料は上記の費用が目安です。

送迎にかかる費用は含まれており、食費・おむつ代・レクリエーション費用などは別途負担しなければなりません。

利用料は、事業所の規模・所要時間によって設定されているため、通いたい施設がある場合はあらかじめ費用を確認しておきましょう。

介護保険について詳しく知りたい人はこちら↓
介護保険とは?目的や受けられるサービス・制度のしくみ等をわかりやすく解説!

通所リハビリテーション(デイケア)のメリット・デメリット

通所リハビリテーション(デイケア)のメリット・デメリット

通所リハビリテーションには医師などの専門スタッフが常駐しているなどのメリットがあります。その他にも、通所リハビリテーションにはさまざまなメリット・デメリットがあります。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

メリット

  • 医師が常駐している
  • リハビリ専門スタッフが常駐している
  • 要支援・要介護すべての人が利用できる

通所リハビリテーションには医師が常駐しているため、利用中に体調が悪くなったり事故にあったりした場合でも適切な処置が受けられます。重症であれば、併設している医療機関に搬送できるため安心です。

また、通所リハビリテーションは理学療法士や作業療法士などリハビリ専門スタッフが常駐しており、専門的なリハビリを受けられる点もメリットの一つです。医師の指示のもと、専門スタッフが利用者個人に合わせて作成した計画書に基づき、最適なリハビリが受けられるでしょう。

通所介護(デイサービス)の対象者は要介護1~5の人であるのに対して、通所リハビリテーションは要支援・要介護すべての人が対象です。要介護認定を受ければ誰でも利用できるのは、通所リハビリテーションの大きなメリットです。

デメリット

  • 施設数が通所介護に比べ少ない
  • 費用が通所介護に比べて高い
  • 利用するまでに時間がかかる

通所リハビリテーションのデメリットとして、通所介護に比べて施設数が少なく、費用がやや高い点が挙げられます。

限られた数の中から、雰囲気や目的に合う施設を探さなくてはなりません。要介護度や利用時間、施設の規模など、条件によっては費用が高額になるケースもあるでしょう。

また、通所リハビリテーションを利用する際は、主治医に診療情報提供書や健康診断書などの書類を作成してもらう必要があります。書類作成には1~2週間ほどかかるため、通所リハビリテーションを利用するまでに時間がかかる点はデメリットだといえます。

通所リハビリテーション(デイケア)を利用するまでの流れ

通所リハビリテーション(デイケア)を利用するまでの流れ
  1. 要介護申請
  2. ケアマネジャーに相談
  3. 施設の決定
  4. 主治医から診断書をもらう
  5. 施設と面談
  6. ケアマネジャーとケアプラン作成
  7. 利用開始

通所リハビリテーションを利用するためには、まずはお住まいの市区町村に要介護申請を行い、要支援1・2または要介護1~5の認定を受けなければなりません

要支援または要介護の認定を受けた人は、それぞれ地域包括支援センター・居宅介護支援事業所のケアマネジャーに相談し、利用する施設を決定します。見学や体験を受け付けている施設が多いため、気になる施設には実際に足を運び、利用者に合うかどうか確認しましょう

利用する施設が決まれば、主治医に診断書を作成してもらい、施設と面談を行います。その後、ケアマネジャーとケアプランを作成し、ケアプランに基づいて通所リハビリテーションの利用が開始できます。

医療的ケアが必要な人や退院後の生活が不安な人は通所リハビリテーション(デイケア)がおすすめ

通所リハビリテーションは、専門的なリハビリを含む医療ケアを受けて、身体機能・認知機能を維持・回復させることが目的です。通所介護(デイサービス)は「生活」や「介護」に特化しており、自立した生活を送れるようにすることを目的としています。

骨折などで通院している人や退院したばかりで生活に不安を感じる人は通所リハビリテーションを、食事や排泄、入浴など日常生活の介護を希望する人は通所介護を選ぶとよいでしょう。

生活リハビリデイサービス「りふり」は、通所介護でありながら、身体機能の回復・日常生活の向上を目指す「生活リハビリ」に特化しています。葛飾区・江戸川区エリアで通所介護を利用したい人はぜひ一度りふりにお問い合わせください。

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