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2026.6.16

【高血圧の方向け】熱中症対策の塩分補給。摂取量の目安や正しい摂取方法など解説

【高血圧の方向け】熱中症対策の塩分補給。摂取量の目安や正しい摂取方法など解説

「高血圧があるけど、熱中症対策に塩分は摂ったほうがいい?」
「高血圧で減塩してるけど、熱中症対策で塩分を摂ったら悪化する?」

医師から塩分制限を指示されている方やそのご家族にとって、夏の塩分補給は悩みどころです。
熱中症が心配だからと自己判断で塩分を摂ると、かえって高血圧を悪化させてしまう可能性もあります。

この記事では、高血圧の方が知っておくべき熱中症対策と塩分補給に関する正しい知識をお伝えします。

高血圧は熱中症になりやすい? 

高血圧は熱中症になりやすい?
要因熱中症になりやすい理由
動脈硬化血管が広がりにくく、体の熱を逃がしにくい
利尿薬の使用水分が不足し脱水になりやすい

高血圧の方は、上記表のような要因で熱中症になりやすい傾向にあります。

高血圧は、血管が硬く広がりにくくなる動脈硬化を引き起こす傾向にあります。
本来なら体は暑いときに血管を広げて熱を逃がしますが、血管が硬いとその調節がうまくできません。
その結果、体内に熱がこもりやすくなり、熱中症のリスクが高まるといわれています。

また、高血圧の治療で使われる利尿薬は、体内の余分な水分と塩分を排出して血圧を下げるため、水分不足になりやすい点にも注意が必要です。

高血圧でも熱中症対策の塩分補給は必要?

高血圧でも熱中症対策の塩分補給は必要?

高血圧か否かに関わらず、一般的に熱中症対策として追加の塩分補給は不要といわれています。

1日の塩分摂取目安量は、男性なら7.5g未満、女性なら6.5g未満とされていますが、日本人の平均塩分摂取量は約10gであり、汗で失われる分は十分に補えています。

熱中症対策には塩分補給よりも、定期的な水分摂取や室内の環境、バランスの良い食事などに気を配りましょう。

高齢者の熱中症対策について詳しくはこちら↓
高齢者の熱中症対策!暑い夏を乗り切る飲み物や食事・グッズなど紹介

推奨塩分摂取は1日6g未満

高血圧の方に推奨されている塩分摂取量は、夏でも1日6g未満です。

塩分を摂りすぎると、体は血液中の塩分濃度を一定に保とうとして、まわりから血管の中に水分を引き込むため、血管中の血液量が増えて血圧が上がってしまうおそれがあります。

なお、塩分6gとはおおよそラーメン1杯分に相当し、気を付けなければすぐに推奨摂取量をオーバーしてしまうでしょう。

常に塩分を摂りすぎないように意識して食事をすることが求められます。

参考:日本高血圧学会|2025年猛暑の夏における水分と塩分の取り方について

普段の生活で追加の塩分は不要

高血圧の方は、普段通りの生活であれば基本的に追加の塩分摂取はいりません。汗に含まれる塩分は食事だけで十分に補えるといわれており、食事がとれていれば必要な塩分は摂取できているでしょう。

熱中症が警戒される時期には市販の塩飴や塩タブレットが大々的に売り出されますが、これらは炎天下での作業やスポーツで大量に汗をかく人向けです。

家事や買い物など日常生活であれば必要ありません。

高血圧の方が知っておくべき熱中症対策

高血圧の方が知っておくべき熱中症対策
  • 麦茶や水をこまめに飲む
  • スポーツドリンクや経口補水液はかかりつけ医に相談
  • エアコンなどで室内を適切な環境にする

高血圧の方は、熱中症対策として上記3つを意識しましょう。

熱中症対策と室内環境の整え方について詳しくはこちら↓
高齢者におすすめ熱中症対策グッズ!室内を快適に過ごすための方法

麦茶や水をこまめに飲む

汗は常に出ているため、喉が渇く前からこまめに水分を摂りましょう。
高血圧の方は、塩分やカフェインが入っていない麦茶や水がおすすめです。

少量ずつ定期的に飲むと、体内の水分量を保ちやすくなります。食事による水分を除いて1日に1〜1.2Lの水分を目安に摂取しましょう。

心臓や腎臓などの病気で医師から水分摂取量の指示がある場合は、医師の指示に従ってください。

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高齢者の水分補給は何がいい?1日の摂取量目安やタイミング・拒否された際の対応など

スポーツドリンクや経口補水液はかかりつけ医に相談

高血圧の方がスポーツドリンクや経口補水液を飲むときは、かかりつけ医に相談しましょう。

スポーツドリンク500mlには塩分が約0.5g、経口補水液には約1.5gが含まれているため、飲みすぎると高血圧の方が目指す1日の塩分目安量6g未満を超えてしまいます。

大量に汗をかいた場合でも、自己判断せずかかりつけ医に相談してから飲みましょう。

熱中症に適した飲み物について詳しくはこちら↓
【管理栄養士監修】熱中症対策に最適な飲み物ランキング紹介!正しい飲み方や自分で作る方法も

エアコンなどで室内を適切な環境にする

  • 室温は26〜28℃(28℃以上は熱中症リスクが上がる)
  • 湿度は50〜70%(高いと汗が蒸発しにくくなる)

熱中症は住居内での発症が多いため、温度と湿度の管理が重要です。電気代が気になっても、無理にエアコンを切らずに適切な温湿度を保ちましょう。

正しいエアコンの使い方について詳しくはこちら↓
高齢者が快適に過ごせる冷房の設定温度は?最適な室温や寝るときの注意点など

高血圧の方が熱中症対策で塩分補給を意識するべきタイミング

高血圧の方が熱中症対策で塩分補給を意識するべきタイミング
  • 食事量が減っているとき
  • 大量に発汗したとき

高血圧の方は基本的に熱中症対策で塩分摂取する必要はないとされていますが、上記2つのケースでは塩分補給が必要な場合があります。
いずれの場合も、自己判断せずにかかりつけ医に相談しましょう。

食事量が減っているとき

食事量が減ると、普段の食事から摂っている塩分量も減り、必要量が摂取できていない可能性があります。

特に血圧を下げる利尿薬を服用している場合は、薬の影響で水分や塩分が体の外に出やすくなっているため、より一層注意しなければなりません。

まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて塩分補給しましょう。

減塩中や服薬中で大量の汗をかいたとき

減塩や利尿薬の服用によって、高血圧の方は普段から体内に塩分の貯金がありません。そのため、大量に発汗すると塩分が不足しやすくなります。

塩分が不足すると、めまい・頭痛・だるさ・吐き気などの症状が出ることがあり、応急処置として塩分補給が必要になるかもしれません。

普段と違う体調が現れた際はかかりつけ医に相談し、適切に対処しましょう。

高血圧の方は正しい塩分の摂り方で熱中症を防ぎましょう

高血圧の方は、基本的に夏でも減塩を続けることが大切です。
熱中症対策には塩分補給よりも、こまめな水分補給と室内環境の管理を意識しましょう。

しかし、食事量が減っているときや、大量に汗をかいたときは塩分不足になる場合があります。
気になる症状があれば、早めに医師に相談しましょう。

PROFILE

顔写真・イラスト

看護師

竹澤孝平

(Takezawa Kohei)

現役のベテラン看護師。集中治療領域を専門に、命の最前線で培った確かな知見が強み。現場では新人看護師の指導や医療安全委員会、BLSインストラクターとして活動し、後進の育成や危機管理、救急医療に注力。現在は看護師業の傍ら、豊富な臨床経験と専門知識を活かし、読者の不安に寄り添う看護・介護系のWEB記事を執筆中。エビデンスに基づいた、正確で分かりやすい情報を届けるプロライターとして活躍。



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