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2023.7.12

介護疲れの原因と対策|「もう疲れた…」あなたが頑張り過ぎないために

介護疲れの原因と対策

家族介護されている人の多くが、介護疲れに悩まされています。
さらに介護疲れから、深刻な社会問題が引き起こされているのです。

「もう疲れた…」と感じているあなたが、これ以上頑張り過ぎないために…
この記事では、介護疲れの原因や対策などについてお伝えします。

■介護疲れの原因(4つ)
→身体的負担・精神的負担・経済的負担・認知症介護者の負担

■介護疲れの軽減対策法
→高齢者支援サービスの利用、第三者に頼る、介護スキルの習得

■リハビリデイサービス「りふり」の紹介
→生活リハビリに特化したデイサービス

ぜひ最後までお読みください。

介護疲れとは|世の中の主介護者は疲れを感じている

介護疲れとは、介護で気力・体力が弱りくたびれた状態を指します。

介護は、ある日突然あなたの身近で始まるかもしれません。

何の知識も覚悟もないまま介護がスタートし、待ったなしで日々の生活が一変…

介護を必要とする人が自宅に一人では居られず、介護者は勤務していた職場を退職してしまう「介護離職」が問題になっています。

介護疲れを放置してしまうと、疲れがたまり心のバランスが崩れてしまうでしょう。

肉体的・精神的負担により介護疲れが蓄積されると、ニュースで目にする「介護うつ」「介護殺人」「介護放棄」に発展してしまう可能性があります。

以上のように、主介護者は多かれ少なかれ介護疲れを感じているのです。

誰でも起こりうる介護疲れの原因

  • 身体的負担
  • 精神的負担
  • 経済的負担
  • 認知症介護者の負担

繰り返しになりますが、介護疲れは誰にでも起こり得ます
上記4つの負担について、詳しくお伝えしていきます。

身体的負担

  • 着脱介助
  • 食事介助
  • 排泄介助
  • 入浴介助
  • 移動介助
  • 体位変え

介助の種類は以上の通りです。

大人の身体介護は、介護者の腕・腰・膝に影響が出やすいでしょう。
介護を受ける人の介護度が高ければ高いほど、介護者の負担は重くなります。

夜間では、生存確認やトイレ介助・おむつ交換など、就寝中も対応する必要があり、睡眠不足で身体の疲れがたまっていく介護者もいるようです。

精神的負担

介護は、ある種ゴールの見えない状況の中、日々必要なときに適切な介護をしなければなりません。

上記の身体的負担・疲労がたまると精神的にも追いつめられます

また、介護をするうえで、キーパーソンにあたる主介護者は、包括センターなどの各種関係機関の窓口になることが多いです。

身内だけではなく、医師・ケアマネージャー・介護スタッフなど外部とのやり取りが必要になります。

ただでさえ、日々の介護による身体的負担がある中で、外部とのやり取りは、気を遣うこともあり精神的負担を感じる方もいるようです。

ひとりで抱え込んでしまうと、精神的負担は更に増加の一途をたどります。

経済的負担

子どもが巣立ってから親の介護という環境が多かった昔と異なり、現在は子育てと介護の両立を求められる家庭も少なくありません。

子育ての資金に加えて介護の資金が必要になるため、経済的負担も大きくなります。

利用できる介護サービスもありますが、介護保険の範囲内であるため、介護に必要な消耗品その他は基本的に自己負担です。

有り余るほどの資金があれば問題ありませんが、経済状況が厳しいと、介護における様々な出費が介護者の生活を圧迫してしまうでしょう。

仕事と介護の両立が難しく、介護離職となった場合、経済的負担は深刻になります。

認知症介護の負担

ここ最近メディアでも取り上げられている認知症介護
実際、認知症介護を経験した方の話を伺うと、様々な負担がありました。

認知症を発症した方は、個人差はありますが、徐々に薄れゆく記憶に焦りや不安を抱え、時に介護者へ攻撃的になることも…。

また、周囲や社会から距離を置いてしまう方もいるようです。

認知症が進行すると不穏や徘徊行動なども起こり、介護者は深夜でも気が休まることはありません。

認知症の対応や家族支援について詳しくはこちら↓
【認知症家族の悩み】家族がわからない?知っておきたい対応と家族支援

ひとりで悩まない!イライラや介護疲れを軽減する対策法

  • 高齢者支援サービスの利用
  • 地域を味方に!信頼し相談できる第三者を見つける
  • 最低限の介護知識やスキルを習得する

介護は、全てをひとりで抱え込んだり、悩んだりしても良いことはひとつもありません。

介護疲れが深刻になると、介護者の日々の生活にも影響してしまい介護どころではなくなってしまいます。

ここでは、介護疲れを軽減する対策法についてお伝えします。

高齢者支援サービスの利用

介護保険の活用

  • 訪問介護
  • 訪問入浴介護
  • デイサービス
  • ショートステイ

介護保険を活用すればこのようなサービスを利用できます。
※サービスを利用する際、要介護区分によって区分支給限度額(上限額)が決められています。各地方自治体や担当のケアマネージャーに相談をおすすめします。

訪問介護はケアワーカー(介護福祉士)やホームヘルパー(訪問介護員)が、介護を必要とする人の自宅へ訪問するサービスです。

要介護者の自宅で食事・排泄・入浴介助などの身体介護や、掃除・洗濯などの生活支援を行います。

専門知識を身につけたスタッフが携わるので、介護者も安心して利用ができ、肉体的・精神的にも負担軽減につながっています。

訪問入浴介護は、訪問先の自宅に専用の浴槽を用意し、看護師1名を含む2~3名のスタッフが入浴の介助を行うサービスです。

家族だけでは入浴が厳しいなど様々な場合に活用され、介護者の負担が軽減されています。

デイサービスは、介護が必要な人が、日中に日帰りで利用でき、生活支援やレクリエーションを受けられる通所介護サービスです。

介護が必要な人の自立支援や介護者の負担軽減を担っています

ショートステイは、最短1日から短期間(連続30日)介護施設に入所し、日常生活や介護などを受けられるサービスです。

自宅で介護されている方が一時的に介護ができない場合や、介護施設入居待ち、介護者の負担軽減に利用されています。

デイサービスとデイケアについて詳しくはこちら↓
デイサービスとデイケア|どっちを選んだらいいの?違いと選び方を解説

介護保険外サービスの活用

介護保険外サービスは、介護保険で担えない部分をサポートする、介護保険サービスです。

介護保険で提供できるサービスと、できないサービスを下記にまとめました。

提供できるサービス 提供できないサービス

生活援助
・日常生活における掃除・洗濯・調理・買い物

身体介護
・日常生活における介助
 →食事、入浴、排泄、着脱、外出、就寝‥

 

・同居している家族の助けになるような家事援助
 →買い物、調理、洗濯、掃除‥

・趣味や散歩などの外出介助

・金銭などの管理や契約書関係の援助

・年末年始・節句などの行事に対して特別に行う調理

・特別な清掃
 →大掃除、家具移動や修繕、フローリングのワックス掛け‥

・動植物のお世話

・来客対応
 →お茶出し、食事の手配‥

 

介護保険外サービスについて詳しくはこちら↓
介護保険外サービスって何?種類や料金を事例付きで紹介!

市区町村などの行政サービスの利用

※市区町村でサービスの内容が異なるので要確認(地域支援包括センター)
自立支援を目的としたサービスを、介護保険サービスとは別に各市区町村で用意しています。

代表的な一例として以下に記載します。※各市区町村によって異なります

・訪問理美容
・配食サービス
・日常生活用具の給付

訪問美容について詳しくはこちら↓
家に美容師がやって来る?訪問美容のサービス内容や料金相場などを紹介

葛飾区で訪問美容を利用したい方はこちら↓
葛飾区の訪問カットならヘアサロンりふり

地域を味方に!信頼し相談できる第三者を見つける

  • ケアマネージャーを頼る
  • 介護経験者同士のコミュニティへ参加する
  • 認知症の身内を介護している場合は介護者も適宜来診する

相談できる第三者を見つけるには、以下の方法があります。

介護者の孤独は介護の負担を増加させるため、無視できません。

ケアマネージャーは、守秘義務があり安心して相談できるので頼ってみてはいかがでしょうか。

介護者の同じ悩みを抱えている「介護経験者同士のコミュニティ」への参加も、気持ちが寄り添える環境でしょう。

介護者自身が、認知症の主治医の元へ来院することで、日々の困りごとや家族の悩みに耳を傾けてくれ、介護のアドバイスをもらえます。

その他にも、介護者は地域住民と少しでもつながっていると、いざというときに声を掛け合えるでしょう。

認知症は、病状が進行すると不穏・徘徊をして迷子になることも…。

認知症介護のコミュニケーション方法について詳しくはこちら↓
【バリデーション】認知症介護のコミュニケーション方法を家庭実践!

最低限の介護知識やスキルを習得する

人は、知らないことや未知のことに不安を覚える生き物です。

初めて介護に携わると、介護スキルがなくて何をどうしていいのかわからず、戸惑ってしまうでしょう。

日々の介護の中で、トイレ介助やおむつ交換、移動介助など簡単なスキルを身につけると、知らないから引き起こされる不安を手放すことができます。

介護者が、最低限の介護知識やスキル(※ボディメカニクス)を習得すると自信をもって介護に関われます

要介護者も安心して身を任せられるので、信頼関係も深まるでしょう。
介護する側もされる側も、両者の関係性が良いと介護自体がやりやすくなります。

※ボディメカニクス:【body=身体】と【mechanics=機械学】の造語
介護者の負担を軽減できると期待されている介護技術です。
最小限の力で身体介護が可能になり、介護現場だけでなく家族介護にも活用できます。

リハビリデイサービス「りふり」の紹介

【生活リハビリティサービス りふり】は、人と健康と笑顔をつなぐあたらしいコミュニティです。

一人ひとりに寄り添い、健康や体力づくりのためのサポートを行っています。

りふりは、身体機能の回復と日常生活の向上を目指す「生活リハビリ」に特化したデイサービスです。また、りふりには自費リハビリ【スタジオりふり】もあります。

スタジオりふりでは、一人ひとりにベストな「オーダーメイドなプログラム」を提供するため、丁寧なヒアリングを実施。

「最新機器を使った健康状態や運動機能の評価」や「専門スタッフが利用者のリハビリの目的やゴール」について聞き取りを行い、サポートします。

どれくらいカラダの機能が改善したか、していないかについても定期的に説明するので安心です。

「一度体験してみたい」「詳しい話を聞きたい」「相談したい」方へ、見学・無料体験を行っております。事前にご予約いただけると、当日のご案内がスムーズに施設内をゆっくりご覧いただけます。

りふりについて詳しくはこちら↓
りふりwebサイト

義務感からの解放!自分ひとりで背負わない介護を

この記事では、介護疲れの原因と対策についてお伝えしました。

■介護疲れの原因(4つ)
 →身体的負担・精神的負担・経済的負担・認知症介護者の負担
■介護疲れの軽減対策法
 →高齢者支援サービスの利用、第三者に頼る、介護スキルの習得

介護は、介護者ひとりが全てを背負う必要はありません。

介護が必要な方が安心して生活できるよう支えになるためには、介護者自身の健康を守ることが何よりも大切です。

ここで紹介した介護疲れの対策法を通して、ひとりで抱え込まず周りの助けや介護サービスなどを取り入れるヒントになれたら幸いです。

リハビリデイサービス「りふり」は、一人ひとりの人生や思いに寄り添って、笑顔になれるお手伝いをしています。

健康や体力づくりのためのサポート・世代を超えたコミュニティづくりなど、人と地域のために居心地のいい空間を提供しています。




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