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2024.9.27

高齢者はコミュニティ参加が必須?人との交流がもたらす効果

高齢者はコミュニティ参加が必須?人との交流がもたらす効果

「高齢期に人との交流を持つにはどうしたらいい?」
「高齢者が参加できるコミュニティはどんなものがある?」

高齢期を迎えると、退職や子どもの独立で社会との関わりが減少する傾向にあります。しかし、この時期こそ人とのつながりが大切です。

今回は、心身の健康維持から生活のクオリティー向上まで、高齢者のコミュニティ参加がもたらす多くのメリットについて詳しく解説します。

高齢者が参加しやすいコミュニティもご紹介するため、高齢期を迎えても社会とのつながりを持ち続けるヒントにしてください。

高齢者のコミュニティ参加における重要性

高齢者のコミュニティ参加における重要性

高齢者にとって、自発的にコミュニティに参加することは必須といえます。

多くの方は、年齢を重ねるにつれて退職や配偶者との死別、子どもの独立などにより、徐々に社会との接点が減っていくでしょう。

社会的孤立は抑うつ症状やストレスの増加、認知機能の低下、さらには身体的な健康悪化にもつながります。

社会的に孤立している高齢者は、そうでない高齢者に比べて認知症発症リスクが高くなるともいわれています。

そのため、高齢者がコミュニティに参加し、人々とつながりを持ち続けることは、健康で充実した生活を送るためのカギといえるでしょう。

高齢者コミュニティ参加の効果

高齢者コミュニティ参加の効果
  • 脳の活性化
  • 社会参加・居場所作り
  • 心身の健康
  • 生活の充実

コミュニティに参加すると、上記のような効果が期待できます。

社会参加によって脳が活性化されると、心身の健康につながり、結果として生活全体が充実するという好循環が生まれるでしょう。

実際、高齢者が社会参加する割合が高い地域ほど、転倒や認知症やうつのリスクが低い傾向があるとされています。

以下、これらの効果について詳しく見ていきましょう。

脳の活性化

コミュニティに参加すると、脳に適度な刺激が加わり、神経細胞の働きが活発になって脳が活性化します。

ボランティアグループなど地域組織への参加割合が高い地域ほど、後期高齢者の認知症リスクが低いとされています。

逆に、同居以外の他者との交流が「毎日頻繁」な人と比べて、「月1~週1回未満」の人は1.3~1.4倍その後の要介護認定や認知症に至りやすく、「月1回未満」の人は、さらに1.3倍早期死亡になりやすいといわれています。

人との交流で脳を活性化することは、認知症予防や健康的な生活において重要な役割を果たすといえるでしょう。

参考:社会参加と介護予防効果の関係について

認知症予防の具体的な方法について詳しくはこちら↓
認知症予防の方法紹介!発症や進行を遅らせて長く元気でいるためには

社会参加・居場所作り

コミュニティへの参加は、高齢者にとって社会参加や居場所作りの機会となるでしょう。単に時間をつぶす場所というだけではなく、自己実現や生きがいを見いだせる可能性があります。

退職後に社会的役割の喪失感を経験した方も、コミュニティに参加することで、新たな役割や責任を得られるでしょう。

たとえば、地域のボランティア活動に参加すれば、社会に貢献する喜びを感じられるでしょう。

また、同じ興味や経験を持つ仲間と出会うことで、互いに支え合う関係性を築けます。

社会参加活動によって健康や体力に自信がつき、生きがいにつながることも考えられるため、コミュニティ参加は健康寿命の面でも大切です。

心身の健康

コミュニティ参加は、心身の健康にポジティブな影響を与えます。

まず、精神面では、人との交流で孤独感や不足感が軽減するでしょう。社会的つながりは、ストレス解消や気分の改善にも役立ちます。

身体面でも、コミュニティ活動への参加は健康増進につながります。

運動系のサークルや体操教室などの活動は、適度な運動の機会を提供し、体力維持や生活習慣病予防に効果が期待できます。

コミュニティに参加していると、生活リズムの維持や社会貢献感の向上による自己肯定感の維持ができて、心身に好影響をもたらすでしょう。

生活の充実

コミュニティ参加は、高齢者の生活に新たな刺激と充実感をもたらします。日々の生活に変化と楽しみが加わることで、生活の質が大きく向上するでしょう。

趣味のサークルに参加することで、新しい技術や知識を習得する喜びを味わえます。また、異なる経験や価値観を持つ人々との交流は、視野が広がり、人生をより豊かにする機会となるでしょう。

さらに、定期的な活動は生活リズムが整い、目的意識を持って日々を過ごすことにつながります。

高齢者にコミュニティを提供する場

高齢者にコミュニティを提供する場

高齢者が参加できるコミュニティは、地域の自治会や町内会が主催する活動から、趣味のサークル、高齢者施設でのプログラムまで、実に多様です。

以下、具体的なコミュニティの場について詳しく解説いたします。自分に合ったコミュニティを見つけるヒントにしてください。

地域のコミュニティ

地域のコミュニティは、高齢者にとって身近で参加しやすい場の一つです。

自治体や町内会が主催するイベントや、地域ボランティア活動などが該当します。

地元のコミュニティに参加すると、地域とのつながりが強まり、生活を見守ってもらう機会にもなるでしょう。

東京都葛飾区では、60歳以上の方を対象に、さまざまな活動を行う高齢者クラブを支援しています。

クラブでは、健康づくり、社会奉仕、教養講座などの活動が行われており、会員同士の交流や地域貢献の場となっています。

地域密着型のコミュニティは、高齢者の社会参加を促進するだけでなく、地域全体の活性化にも貢献しています。

葛飾区地域コミュニティについて詳しくはこちら↓
高齢者クラブ|葛飾区公式サイト

習い事

習い事は、高齢者にとって新しい技術や知識を習得する絶好の機会であり、同時に仲間づくりの場にもなります。

趣味や特技を活かした活動は、脳の活性化や生きがいの創出に有効です。

習い事には、語学や音楽・楽器、スポーツのような定番の習い事、パソコンやオンラインサービスなどさまざまあります。

趣味の活動は、創造性を刺激し、達成感を味わえる他、定期的なレッスンによる外出の機会を増やすことにもつながります。

自分に合った習い事を見つけ、より充実した毎日を目指しましょう。

高齢者に人気の習い事について詳しくはこちら↓
高齢者に人気の習い事と選び方を解説|80代でも趣味が見つかる!

高齢者施設

高齢者施設は、安全で快適な環境の中でコミュニティ活動に参加できる場所です。

デイサービスセンターや老人福祉センターなどでは、健康体操、創作活動、レクリエーションなど、多彩なプログラムで高齢者の日常を彩ります。

高齢者施設では、専門のスタッフが常駐しているため、体調面の不安も軽減できるでしょう。

また、同世代の方々と交流することで、共感し合える関係性を築きやすいのも特徴です。

生活リハビリデイサービスりふりでは、「人×健康×笑顔をつなぐあたらしいコミュニティ」をコンセプトに、利用者同士の交流や社会とのつながりを重視したコミュニティを提供しています。

利用者一人ひとりの身体機能の回復と生活満足度の向上を目指し、単なる介護サービスだけでなく、楽しく参加できるプログラムで高齢者の社会参加をサポートしています。

安心して楽しく過ごせると、利用者様やご家族様からも好評です。

コミュニティへの参加で充実した人生を

コミュニティ参加は脳の活性化、社会参加、心身の健康、生活の充実など、多面的な効果が期待できるため、高齢者にとって健康で充実した人生を送るための要となるでしょう。

地域の活動、習い事、高齢者施設など、豊富な選択肢から自分に合ったコミュニティを見つけましょう。まずは一歩を踏み出し、新しい世界に触れてみてください。

コミュニティ参加を通じて、新たな友人との出会い、新しい技術の習得、社会貢献の喜びなど、人生をより豊かにする体験が待っています。

高齢期を迎えた今こそ、職場や義務に縛られない自由なコミュニティを謳歌できる絶好のチャンスといえるでしょう。




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