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2024.1.12

寝るときに靴下を履くのはダメ?理由や注意点・足先が冷えて眠れないときの対策

寝るときに靴下を履くのはダメ?理由や注意点・足先が冷えて眠れないときの対策

「寝るときに靴下を履いても大丈夫?」
「足先が冷えて眠れないときは、どうしたらいいの?」

寝るときに靴下を履くのは、足先が温まって気持ちがいいですよね。しかし、その習慣が睡眠の質を低下させる原因になっているかもしれません。

この記事では寝るときに靴下を履く際の注意点と、冬の寒さに負けない冷え対策について紹介します。

靴下の役割って?

靴下の役割って?
  1. 足の保護
  2. 足の吸汗・保温
  3. 足のむくみ・血栓予防

靴下は足にとって重要な役割を果たしています。その役割は大きく分けて3つあります。

1つ目は、足の保護です。靴下は足にかかる力やこすれをやわらげてくれて、足が痛くなったり、傷ついたりするのを防げます。2つ目は、足を快適にしてくれることです。靴下は足の汗やほこりを吸って、足の温度を保ちます。防臭や抗菌の素材でできた靴下は、足の臭いや菌の繁殖を抑える効果も期待できるでしょう。3つ目は、むくみと血栓の予防です。靴下は足の血液の流れを助けてくれます。

ただし、皮膚が弱い方や足の感覚が鈍くなっている方は、注意してください。靴下に締め付けられて、足に負担がかかることがあるため、縫い目がなく、締め付け感が弱い靴下を選ぶとよいでしょう。

その他、冬の過ごし方や注意点についてはこちら↓
冬の過ごし方や注意点|高齢者は寒がり対策や運動で健康管理に気を付けて

寝るときに靴下を履くと入眠しやすくなる

寝るときに靴下を履くと入眠しやすくなる

手や足が冷たいと、なかなか眠れません。そのため、靴下を履くことで、眠りにつきやすくなる効果が期待できます。

眠気を強くするためには深部体温と呼ばれる体の中心部分の温度を下げる必要があります。深部体温を下げるためには、手足の血行を促進して熱の放出をしやすくすることが大切です。靴下で足を温めれば血行が良くなり、入眠しやすい状態になるでしょう。

寝るときの暖房の使用について詳しくはこちら↓
高齢者に最適な暖房の設定温度は?つけっぱなしの注意点や寝るときの対応など

寝るときは靴下を脱いだ方がいい理由

寝るときは靴下を脱いだ方がいい理由
  • 足が蒸れる
  • 血液循環が悪化する
  • 体が冷える
  • 睡眠の質が低下する
  • 縁起が悪い

靴下を履くことで入眠しやすくなりますが、眠りについたあとはデメリットが多いため注意しましょう。

足が蒸れる

靴下を履いて寝ると、足が暑くなって汗をかきやすくなります。その結果、足が蒸れて不快になったり、ニオイの原因になったりします。足の蒸れから不快感を覚え、知らず知らずのうちに眠りが浅くなっていることもあります。

血液循環が悪化する

靴下を履いて寝ると足指が自由に動かせないため、血行が悪くなる場合があります。また、締め付けの強い靴下を履いて寝ると足の血管を圧迫して血液循環が悪くなり、逆に足が冷えてしまう可能性もあるでしょう。

体が冷える

寝るときは、足の裏から汗を出して体温調節をします。しかし、寝るときに靴下を履いていると汗をかきすぎたり、蒸発しにくくなったりするため、靴下が濡れて冷え、体が冷えやすくなる可能性があるでしょう。

冷え性が悪化することもあり、注意が必要です。寝るときには、靴下を脱いだ方が体温調節がスムーズにでき、体が必要以上に冷えることを予防できるでしょう。

睡眠の質が低下する

私たちは眠るときに、深部体温を下げることで脳を休めます。しかし、靴下を履いて寝ると、足の熱が靴下のなかにこもって逃げにくくなるため、体から熱が放出できずに深部体温を下げられません。そのため、靴下を履いて寝ると睡眠の質が低下してしまうでしょう。

縁起が悪い

人が亡くなると、白い足袋や手甲や脚絆などを身につけて、棺桶に入れられるため、靴下を履いて寝ることは死者を連想させ、縁起が悪いといわれることがあります。また、死者と同じように足袋や靴下を履いて眠るということは、死に近づくため、親の死に目に会えないともいわれています。

足先が冷えて寝にくい!の解決方法

足先が冷えて寝にくい!の解決方法
  • 寝る前に体を温める
  • レッグウォーマーや足先オープンタイプ・放熱性高い素材
  • 湯たんぽ等や電気毛布で布団を温めておく

寒い季節では、足先が冷えて眠れないと悩む方もいると思います。足先が冷えて寝にくいときには、靴下を履く以外で温める方法を考えてみましょう。

寝る前に体を温める

寝る前に体を温めると、睡眠の質が向上する効果が期待できます。お風呂に入って身体を温めましょう。38℃~40℃のぬるめのお湯に15分以上ゆっくりと浸かると深部体温が上がり、その後下がることで入眠しやすくなります。

お風呂に入れないときは、寝る2~3時間前に足湯をするのも効果的といわれています。43℃くらいの熱めのお湯に足を10分程度つけると、末梢血管が広がり血流が良くなるでしょう。ただし、入浴後は湯冷めしないように注意しましょう。

また、ホットココアやハーブティーなどの温かい飲み物は、就寝の1~2時間前までに飲むと体を温めて睡眠の質を向上させるといわれています。ただし、就寝直前は逆効果になるため避けましょう。

また、寝る前にベッドの上で足首を曲げたり伸ばしたりすると、足の血行が改善され足先が温まります。足首エクササイズは毎日続けることで、むくみ解消や冷え性改善にも効果が期待できます。

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体を温める飲み物紹介!冬に飲みたいものや寝る前・風邪のときに良いもの等を解説

レッグウォーマーや足先オープンタイプ・放熱性高い素材

ふくらはぎの筋肉は、下肢の血液を心臓に送る役割をしているため、血液が停滞すると足先が冷える可能性があります。足先を温めながら寝たい場合には、履くものの素材や形状を工夫しましょう。

足全体を覆ってしまう靴下ではなく、足首を温めるレッグウォーマーがおすすめです。レッグウォーマーは締め付けが少なく、足先が解放されているため放熱の邪魔をしません。

足の指も温めたいときは、5本指靴下にしましょう。指の間の汗を吸水拡散し、熱がこもりにくいのが特徴です。ただし、素材は吸湿性と保湿性に優れているシルクやコットンなどの天然素材にし、ポリエステルやアクリルなど熱がこもりやすい素材は避けましょう。また、締め付け感弱いものを選びましょう。

湯たんぽ等や電気毛布で布団を温めておく

寝る前に寝具を温めておくと、身体が温かいまま入眠できます。寝具を温める方法はいろいろありますが、どの方法を使う場合も寝るときにはスイッチを切るかタイマーをセットしましょう。寝ている間も暖房をつけたままにすると、体温調節がうまくできなかったり、低温やけどなど事故の原因になったりする可能性があります。

寝具を温める方法としては、エアコン、電気毛布、湯たんぽ、布団乾燥機などがあります。エアコンは、就寝の20〜30分前に寝具をめくってつけておきます。電気毛布や湯たんぽは、就寝前に寝具を温めるために使いましょう。寝具が一時的に温かくても、次第に手足から放熱されていくので入眠を邪魔しません。

りふりで導入中の冷え性対策

りふりで導入中の冷え性対策
  • りふり体操
  • 暖暖ふっと
  • ドクターメドマー

生活リハビリデイサービスりふりでは、冷え性対策ができる体操や器具があります。メドマーや暖暖フット等の機器を使用し、足元からの保温も促しています。

暖暖フットの詳細についてはこちら↓
【暖暖ふっと】オフィシャルサイト

メドマーの詳細についてはこちら↓
メドマー|日東工器株式会社

布団では、靴下を脱いだ方が睡眠には最適

靴下には保湿やむくみの解消などの効果が期待できる一方で、寝るときに履くと足が蒸れる、体が冷える、睡眠の質が低下するなどの悪影響があります。

足先が冷えて眠れないときは、湯船で体を温めたり、レッグウォーマーを使ったりするのがおすすめです。なるべく靴下を履く以外の方法で足をあたため、快適な睡眠を手に入れましょう。




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