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2025.12.13

高齢者が知っておくべき冬の健康管理について!注意が必要なリスクや対策など

高齢者が知っておくべき冬の健康管理について!注意が必要なリスクや対策など

「高齢者が冬に体調を崩しやすいのはなぜだろう?」
「冬を元気に過ごすために高齢者が健康管理で注意すべきことはあるかな」

など、冬に高齢者の健康管理を徹底したい方のために、情報をまとめました。高齢者が注意すべき冬のリスクや対策、元気に過ごすための健康管理術などをご紹介します。

高齢者の冬の過ごし方について詳しくはこちら↓
冬の過ごし方や注意点│高齢者は寒がり対策や運動で健康管理に気を付けて

高齢者が冬に体調が悪化しやすい理由

高齢者が冬に体調が悪化しやすい理由
  • 体温調節機能の低下
  • 水分補給を控える傾向にある
  • 免疫力の低下

加齢によって体の機能が低下してくる高齢者にとって、冬は健康リスクが高まる季節です。冬に体調が悪化しやすい理由を3つ、解説します。

体温調節機能の低下

高齢者は加齢によって体温調節機能が低下しており、体が熱を生み出す力や寒さを感知するセンサーが弱まっています。高齢者は、体内で熱を生み出す筋肉の量が若い頃に比べて低下しているため、体温を維持しにくい状態です。

また、寒さを感じにくくなっていることで適切なタイミングで適切な防寒対策できないことが多くなります。体が冷えると体温を維持しようと過度なエネルギーを使うため、疲労感や倦怠感を感じてしまうことがあるでしょう。

水分補給を控える傾向にある

高齢者は、複数の要因から水分の摂取量が少なくなるといわれています。

冬は夏より汗をかかないため、水分補給に意識が向かず水分不足に陥りやすい季節です。加齢とともに喉の渇きを感じる感覚が鈍くなっている高齢者は、特に水分摂取量が減ってしまうでしょう。

また、頻尿の悪化や「体を冷やしたくない」という理由から、意図的に水分補給を控える高齢者も少なくありません。水分が不足すると頭痛や立ちくらみなどの症状が現れたり、血液がドロドロになって脳梗塞や心筋梗塞など重篤な疾患を引き起こしたり、不調が増える原因になります。

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高齢者の水分補給は冬こそ注意が必要!健康上のリスクや予防策・おすすめの食事

免疫力の低下

加齢に伴い、免疫細胞の数が減ったり免疫機能が低下したりするため、高齢者は外部からの細菌やウイルスに対する防御力が弱まります。さらに、冬は体温が下がるため免疫細胞の働きが通常よりも鈍くなっており、風邪やインフルエンザなどにかかるリスクが高くなるでしょう。

加齢で治癒能力が衰えている高齢者は、一度感染症にかかると回復が遅く重症化しやすく、特に冬はその危険性が高まります。

高齢者が注意すべき冬のリスクと対策

高齢者が注意すべき冬のリスクと対策
  • ヒートショック
  • かくれ脱水
  • 低体温症

冬に健康リスクとして大きく注目されるのは感染症ですが、高齢者は上記のリスクにも注意が必要です。

ヒートショック

ヒートショックとは、急激な体温変化によって血圧が乱高下し、心臓や血管系に負担を与える現象です。

急激な温度変化に対応する力が衰えている高齢者は、ヒートショックになりやすいといわれています。加齢による機能低下に加え、水分不足による血流の悪化や皮膚の温度センサーの鈍化による寒さ対策の遅れなどは、ヒートショックのリスクを高める要因です。

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高齢者のヒートショックとは?メカニズムや予防策・緊急時の対応法など

かくれ脱水

かくれ脱水とは、体の水分が不足して脱水状態になりかけているにもかかわらず、本人が症状に気付いていない状態です。加齢に伴い、喉の乾きや体の異常を感じにくくなるため、高齢者は特に脱水状態に陥りやすいでしょう。

かくれ脱水によって血液がドロドロになると血管内で血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞など重篤な疾患を引き起こしやすくなります。高齢者は若い頃よりも回復力が低下しているため、一度発症すると寝たきりのリスクを高める原因になりかねません。

喉が渇いたと感じるときにはすでに脱水症状に陥っている可能性が高く、喉の渇きを感じる前に水分補給するのがポイントです。起床後、食事中、入浴前後などタイミングを決めてこまめに水分補給しましょう。

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冬は高齢者の隠れ脱水に注意!症状やチェック方法、対策などを解説

低体温症

低体温症とは、内臓や脳など体の中心部分の温度である深部体温が35℃を下回る状態です。深部体温が低下すると臓器や代謝機能が正常に働かなくなり、進行すると死に至る可能性があります。

高齢者は体温を保持する機能が低下しており、一度発症すると進行が早く、重篤な状態になりかねません。また、仮に入院することになると安静期間が長くなることで筋力が著しく低下し、回復してもADL(日常生活動作)が低下する可能性があります。

低体温症は冬の室内でも起こり得るため、油断できません。冬は室温を最低18℃異常に保つ、体を温めるタンパク質を意識して摂取する、運動習慣をつけるなどの対策で低体温症の予防が可能です。

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高齢者の低体温症は命に関わる?注意すべき症状が原因・対処法・対策など

高齢者が冬を元気に過ごすための健康管理術

高齢者が冬を元気に過ごすための健康管理術
  • 室内の環境を整える
  • 栄養管理とこまめな水分補給
  • 適度な運動と十分な睡眠

高齢者が冬でも元気に過ごすためには、主に上記3点を意識すると良いといわれています。

室内の環境を整える

高齢者に最適な暖房の設定温度は20~22℃、湿度は45~55%が目安とされています。適切な室内環境を保つために温度計や湿度計を設置して、定期的に温度と湿度を確認しましょう。

室内の寒暖差をなくすと、血圧の急激な変動を防げたり寒暖差による体への負担を軽減できたりして、体調不良の原因を減らせる可能性があります。

トイレや脱衣所に小型ヒーターを設置する、寝室や浴室をあらかじめ温めておく、窓に断熱フィルムを貼るなどの方法がおすすめです。

栄養管理とこまめな水分補給

体に必要な栄養素を十分に摂取すると、免疫細胞が活発に働くことができ、免疫力を高められます。特に、体の細胞の原料となるタンパク質を意識して摂取するのがポイントです。鶏肉や魚、卵や豆腐など毎食タンパク質を含む食品を取り入れましょう。

また、冬は汗をかかないと思いがちですが、空気の乾燥によって皮膚や呼吸から体の水分が体外へ失われやすくなっています。若い頃よりも食事量が低下している高齢者が多く、食事からの水分摂取量も減っているでしょう。

高齢者は喉の乾きを感じにくく脱水が進んでいても自覚しにくいため、少量ずつこまめに水分補給することが大切です。

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体を温める飲み物紹介!冬に飲みたいものや寝る前・風邪のときに良いもの等を解説

適度な運動と十分な睡眠

運動と質の良い睡眠の習慣化は、寒い冬も健康でいるために重要です。

運動すると血流が良くなり、体を冷えから守る効果が期待できます。体の冷えを防止すれば、体温を維持できて免疫力向上にもつながるでしょう。気分のリフレッシュや、冬季うつのリスクを下げられる点もメリットです。

激しい運動よりも、毎日継続できるような運動を無理なく生活に取り入れていきましょう。スクワットやペダルこぎ運動は家の中でも行えるため、おすすめです。

また、質の良い睡眠は、自律神経のバランスを整えるセロトニンの分泌を増やしたり免疫力を高めたりする効果が期待できます。自律神経のバランスが崩れると疲れやすさや冷え、睡眠の質の低下などさまざまな不調につながるため、心身ともに冬を元気に過ごすには十分な睡眠時間を確保することが大切です。

こまめな水分補給と室内環境の工夫で高齢者の冬の健康を守ろう

加齢によって体温調節機能や免疫力が低下するため、高齢者にとって冬は体調管理が難しい季節です。冬に起こりやすいヒートショックやかくれ脱水、低体温症にも注意しなければなりません。

暖房の設定温度は20~22℃、湿度は45~55%を目安に室内環境を整える、こまめに水分補給する、適度な運動と十分な睡眠を意識するなど、日常の工夫で対策が可能です。

高齢者は一度体調を崩すと回復に時間がかかり、回復しても日常生活動作(ADL)が下がる可能性があるため、日々の小さな習慣で冬の健康を維持しましょう。




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