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2023.5.12

高齢者の歩行訓練には意外な効果がある?歩く重要性や目的・リハビリメニュー等紹介

高齢者の歩行訓練には意外な効果がある?
歩く重要性や目的・リハビリメニュー等紹介

「高齢者の歩行訓練にはどんなメニューがあるの?」
「訓練の効果って、実際はどうなの?」

各デイサービスが高齢者向けの歩行訓練プログラムを実施していますが、実際にどんなリハビリメニューがあるのか、どんな効果が期待できるのか、興味のあるところだと思います。

この記事ではそうした歩行訓練のリハビリメニューやその目的、期待できる効果をまとめてみました。
さらには、歩行訓練プログラムの歩行以外のメリットも紹介します。

正しい自立歩行の重要性を理解して、より充実した生活を手に入れましょう!

歩けなくなるとどうなる?歩行訓練の重要性や目的

歩けなくなるとどうなる?
歩行訓練の重要性や目的

実際に高齢者が歩けなくなるとどうなってしまうのか。例として下記のようなことが挙げられます。

  • 筋力低下
  • 骨量低下
  • 外出意欲低下
  • 認知症やうつ症状の原因になり得る
  • 廃用症候群のきっかけとなる etc…

筋力が低下し、関節の可動域が狭くなることで転倒する可能性が高くなります。
併せて骨量も低下し、骨折しやすい状態や骨粗しょう症になりやすい状態となるでしょう。

そして、歩けなくなると外出する意欲も減るため、引きこもりがちになり、心身に影響を及ぼす可能性もあります。

必然的に運動の機会が減ってしまうことで、筋肉や脳への刺激も少なくなるため、認知症やうつ症状の原因になるかもしれません。

心身の能力が低下すると廃用症候群(長期的な安静状態で起こる心身の機能低下)を引き起こすこともあり、ご本人とご家族の生活に多大な影響を与えてしまいます。

歩行訓練はそういったことを予防し、心身ともに長く健康でいる目的も担っているのです。

歩行訓練で得られる効果は「歩ける」だけじゃない

歩行訓練で得られる効果は「歩ける」だけじゃない

歩行訓練は歩くことだけではなく、高齢者にとって、他にも様々な良い影響を与えてくれます。

筋力低下・骨粗鬆症防止

筋肉や骨は、日々、体を支えることでその機能を維持していますが、使わなければ、機能も停止していきます。それによって、骨は弱くなり、筋肉もあっという間に衰えて細くなっていくのです。

例えば、1日寝たきりの状態でいると、3〜5%も筋肉が委縮し、筋力が低下すると言われています。
訓練しなければ、下半身の筋肉量は、20代以降減少し続けます。
20代の頃より50歳なら約10%、80歳なら約30%も筋肉量が落ち込んでしまうそうです。

筋力低下防止は、物を運んだり、階段の上り下りなど、日常生活の動作を楽に行えるため、自立生活の維持に繋がるでしょう。

日常生活の動作をこなせば骨も刺激されるため、骨密度の向上に繋がり、骨粗しょう症予防も可能となります。

血行促進

歩行訓練は血行促進の効果も期待できます。
血行不良で引き起こされる肩こりや冷え性の解消なども可能です。

血行が良くなれば腸を整える「ぜん動運動」活性化にも繋がるため、お通じも良くなるでしょう。
さらに、血流が良くなると、睡眠に必要な体温調節も行われるので、睡眠の質の向上にも繋がります。

生活習慣病の予防

歩行訓練のような有酸素運動を行うと、血中の中性脂肪や内臓脂肪を減らしたり、体内の余分なコレストロールを減らしたりと、肥満防止につながります。

適正体重を管理できれば、糖尿病のリスクも減少させられるでしょう。

また、有酸素運動では、血圧や血糖を下げることも期待でき、実際に、高血圧患者の最高血圧を8.3mmHg、最低血圧を5.2mmHg低下させる効果があると言われています。

こうした生活習慣病の予防は、それと同時に動脈硬化の予防にも繋がっていきます。

家でもできる歩行のための高齢者向け訓練

家でもできる歩行のための高齢者向け訓練

歩行訓練の大切さはわかっても、急に「ウオーキング」となるとハードルが高いと感じる方もいるでしょう。

歩く以外にも、歩くための筋肉を鍛えることも重要なので、まずは簡単な運動から始めてみるのもいいかもしれません。

ここでは、家でもできる運動をいくつか紹介します。

足の上下運動

椅子に座って、少しひざを伸ばした状態から、ひざの角度を変えずにゆっくり上げ下げを行う簡単な運動です。

太ももの大腿四頭筋を主に鍛えられ、椅子から立ち上がる動作や、階段を上り下りする動作が楽になるでしょう。
左右10回ずつを目安に行ってみてください。

また、椅子に浅く座り、腕をしっかりと振りながらその場で足踏みをする運動も、足の付け根部分にある筋肉を鍛えることができ、歩行の安定に繋がります。3分間を目安に行うと良いでしょう。

股関節の可動域拡大

普通の歩幅より大きく歩く「大股歩き」は、下肢の関節可動域が広がる運動です。

可動域が広がると、下半身全体の筋肉を大きく使うので、足腰が鍛えられて歩行能力が向上するといわれています。

また、椅子に座って片方の足首をもう片方の膝の上に乗せ、上半身を股関節から前に倒すストレッチも効果的です。30~60秒キープして反対側を行いましょう。

かかと上げ下げ運動

まっすぐ立ち、足を肩幅に開いてかかとを上げ、着地させない程度にかかとを下げる運動を繰り返すのがかかとの上げ下げ運動です。

ふくらはぎの筋力をアップさせ、歩行のバランスが良くなるでしょう。
10回2セットを目安に行ってみてください。

生活リハビリデイサービスりふりの歩行に繋がるリハビリ

歩行訓練といっても、「理にかなっていて、無駄がなく効率的な歩き方」をしないと、より良い効果は得られません。

ここで「生活リハビリデイサービスりふり」が実施している、歩行に結び付く訓練の一部を紹介します。

  • チェストプレスマシン
  • レッグエクステンション
  • エアロバイク
  • 階段昇降
  • バランス練習 etc…

たとえば、チェストプレスマシンでは胸部・上腕部の筋力アップと可動域・姿勢の改善、エアロバイクでは下半身の強化・血液循環の改善、レッグエクステンションマシンでは大腿四頭筋を強化できます。

その他、バランス練習・ボールを使った筋トレ・階段昇降・マッサージと、りふりには利用者に合わせた豊富なメニューがあり、専門スタッフのリハビリ指導で、間違いのない歩行訓練を進めることができます。

セラピストも個別担当制で、利用者一人一人に合わせたプログラムを立案してくれるため、目標に向かい、一人15分程度の個別リハビリを行うことができます。

りふりのリハビリは生活に必要な筋肉を鍛えて、長く元気でいるためのプログラムです。

歩行訓練は良いことばかり!

歩行訓練は良いことばかり!

この記事で紹介したように、歩行訓練は良いことづくし。歩行以外にも、いろいろな効果を目指すことができます。

しかし、自己流で行ってしまうと望んでいたようにはならず、逆効果になってしまう可能性があるのも事実です。

「生活リハビリデイサービスりふり」は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸師などのセラピストが在籍し、利用者個々の目的に幅広く対応したリハビリの提供を可能としています。

これまで一人で頑張れなかった方も、りふりのスタッフたちとなら、目標へ向かって一緒に、確実に進むことができるでしょう。

生活リハビリデイサービスりふりについて詳しくはこちら↓
生活リハビリデイサービスりふり




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