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2022.11.4

デイサービスの費用は月額どれくらい?料金の平均や確定申告できるか解説

デイサービスの費用は月額どれくらい?料金の平均や確定申告できるか解説

「デイサービスの費用ってどれくらいかかるの?」
「介護保険は適用される?」

など、デイサービスについて知りたい人のために、デイサービスの費用について解説します。

デイサービスの利用を検討するうえで、料金は重要な材料です。
介護認定別の費用なども紹介しているので、実際に利用した際の出費が具体的にイメージできるでしょう。

その他、確定申告やデイサービスの費用にまつわるよくあるQ&Aについても説明しています。

デイサービスの費用は介護保険適用

デイサービスの費用は介護保険適用
  • 介護保険が適用されるサービス
  • 介護保険が適用されないサービス

デイサービスの費用は、介護保険が適用される場合があります。

しかし、適用されるものとされないものがあるため、全部を介護保険で賄うことはできません。

介護保険が適用される費用は、1~3割負担の請求となります。

介護保険が適用されるサービス

  • 利用料
  • サービス加算

介護保険が適用されるサービスは、デイサービスの利用料とサービス加算となります。

利用料は、デイサービスに滞在したり、送迎、レクリエーションに参加したりすることに対して請求される金額です。

基本的にはどこの施設でも請求され、要介護度や滞在時間などで決まります。

サービス加算は、入浴介助や個別機能訓練など、特定のサービスなどに対して追加請求される料金で、施設によって異なります。

介護保険が適用されないサービス

  • 食費
  • その他実費

デイサービスでは、食事やその他の実費が介護保険適用外です。

ほとんどのデイサービスでは、昼食やおやつが提供され、食費として請求されます。

また、おむつなど、施設の日用品を使用した場合や連絡ノート代などは実費として請求されますが、自分のものを持ち込んだ場合はかからない場合があります。

デイサービスの月の負担額は?

デイサービスの月の負担額は?

デイサービスから月々請求される負担額は、

利用料+サービス加算+食費+その他実費

で請求されます。

要支援の場合

費用項目 要支援1 要支援2
基本利用料 1672単位/月
※週1回程度
3428単位/月
※週2回程度
サービス提供体制強化加算 88単位
※週1回程度
176単位
※週2回程度
運動器機能向上加算 225単位
介護職員処遇改善加算Ⅰ ①~③の合計の5.9%にあたる単位
介護職員等特定処遇改善加算Ⅰ ①~③の合計の1.2%にあたる単位
食事の提供に要する費用 620円/食

要支援の方は、デイサービスの利用料が定額となっており、要支援1は週1回、要支援2は週2回がデイサービスに通える頻度の目安です。

そこに必要なサービス加算や食費、その他実費が上乗せされ、デイサービスの負担額は1カ月5,000~8,000円となる方が多いようです。

要介護の場合

利用料一例
1回の利用時間 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
3~4時間未満 368 421 477 530 585
4~5時間未満 386 442 500 557 614
5~6時間未満 567 670 773 876 979
6~7時間未満 581 686 792 897 1,003
7~8時間未満 655 773 896 1,018 1,142
8~9時間未満 666 787 911 1,036 1,162
サービス加算の一例
個別機能訓練加算Ⅰイ 56円/回
個別機能訓練加算Ⅰロ 85円/回
入浴介助加算Ⅰ 40円/回
入浴介助加算Ⅰ 40円/回
認知症加算 60円/回
栄養改善加算 200円/回
口腔機能向上加算 150円/回

要介護の認定を受けている方は、介護度や滞在時間などによって費用が異なります。

週に何回通うかによって変動するため、月々の費用を出すのは難しいですが、利用料や食費などを含めて1回1,000~2,000円となる場合が多いようです。

介護認定なしの場合

デイサービスは介護認定を受けている方が対象のサービスなので、介護認定を受けていない方は利用できない場合がほとんどです。

しかし、少ないですが自費で受け入れを行っているデイサービスもあります。

その場合は、1回1万円前後の費用となるのが相場です。

介護保険が適用されないため、割高の料金となってしまいます。

デイサービスの費用は確定申告で医療費控除できる?

デイサービスの費用は確定申告で医療費控除できる?

1月から12月分の医療費などが、実質負担額計10万円(所得金額が200万円未満の場合は所得金額の5%)を超えたとき、税金の負担を軽減できる制度が医療費控除です。

デイサービスで支払った費用は、医療費控除の対象となるのでしょうか。

デイサービスは医療費控除対象外?

デイサービスは、基本的に医療費控除の対象外となります。

介護保険適用のサービスには、治療を目的とした医療系サービスと、日常生活上の支援やリハビリなどを目的とした福祉系サービスがあります。

医療費控除は医療系サービスに適用されるため、福祉系サービスであるデイサービスには適用されません。

しかし、デイサービスのなかで行われた医療系サービスの費用や、医療系サービスと福祉系サービスを併用した場合は、デイサービスの費用も医療費控除の対象になります。

医療費控除の対象となる介護保険サービス

  • 訪問看護
  • 介護予防訪問看護
  • 訪問リハビリテーション
  • 介護予防訪問リハビリテーション
  • 居宅療養管理指導【医師等による管理・指導】
  • 介護予防居宅療養管理指導
  • 通所リハビリテーション【医療機関でのデイサービス】
  • 介護予防通所リハビリテーション
  • 短期入所療養介護【ショートステイ】
  • 介護予防短期入所療養介護
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護(一体型事業所で訪問看護を利用する場合に限ります。)
  • 看護・小規模多機能型居宅介護

単独利用でも医療費控除の対象となる項目は上記です。

デイサービスのなかで利用できるのは介護予防通所リハビリテーションなので、介護予防通所リハビリテーションの料金分は対象となる場合があります。

また、デイサービスと上記のどれかを併用すると、デイサービスの料金も医療費控除の対象となるでしょう。

デイサービスの費用が医療費控除の対象となる場合、交通費も対象金額として含めることができます。

自分で判断が難しい場合は、ケアマネージャーに相談してみましょう。

デイサービスの費用は介護度等によって変動!医療費控除対象になることも

デイサービスの費用は、介護認定の有無や介護度、利用頻度などによって変わります。

要介護の方は1回1,000~2,000円が相場と言われています。

要支援の方は、要支援1が週1回、要支援2が週2回と利用頻度が決められており、月定額とされている利用料に実費が上乗せされて1カ月5,000~8,000円が相場です。

デイサービスの費用は医療控除の対象となる可能性があるので、医療系サービスを受けて条件が揃った場合は確定申告をしましょう。

医療費控除の対象となるかわからなくても、ケアマネージャーに聞けば相談にのってくれるので安心してください。




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