デイサービスの費用は月額どれくらい?料金の平均や確定申告できるか解説

「デイサービスの費用ってどれくらいかかるの?」
「介護保険は適用される?」
など、デイサービスについて知りたい人のために、デイサービスの費用について解説します。
デイサービスの利用を検討するうえで、料金は重要な材料です。
介護認定別の費用なども紹介しているので、実際に利用した際の出費が具体的にイメージできるでしょう。
その他、確定申告やデイサービスの費用にまつわるよくあるQ&Aについても説明しています。
デイサービスの費用は介護保険適用

- 介護保険が適用されるサービス
- 介護保険が適用されないサービス
デイサービスの費用は、介護保険が適用される場合があります。
しかし、適用されるものとされないものがあるため、全部を介護保険で賄うことはできません。
介護保険が適用される費用は、1~3割負担の請求となります。
介護保険が適用されるサービス
- 利用料
- サービス加算
介護保険が適用されるサービスは、デイサービスの利用料とサービス加算となります。
利用料は、デイサービスに滞在したり、送迎、レクリエーションに参加したりすることに対して請求される金額です。
基本的にはどこの施設でも請求され、要介護度や滞在時間などで決まります。
サービス加算は、入浴介助や個別機能訓練など、特定のサービスなどに対して追加請求される料金で、施設によって異なります。
介護保険が適用されないサービス
- 食費
- その他実費
デイサービスでは、食事やその他の実費が介護保険適用外です。
ほとんどのデイサービスでは、昼食やおやつが提供され、食費として請求されます。
また、おむつなど、施設の日用品を使用した場合や連絡ノート代などは実費として請求されますが、自分のものを持ち込んだ場合はかからない場合があります。
デイサービスの月の負担額は?

デイサービスから月々請求される負担額は、
利用料+サービス加算+食費+その他実費
で請求されます。
要支援の場合
費用項目 | 要支援1 | 要支援2 |
基本利用料 | 1672単位/月 ※週1回程度 |
3428単位/月 ※週2回程度 |
サービス提供体制強化加算 | 88単位 ※週1回程度 |
176単位 ※週2回程度 |
運動器機能向上加算 | 225単位 | |
介護職員処遇改善加算Ⅰ | ①~③の合計の5.9%にあたる単位 | |
介護職員等特定処遇改善加算Ⅰ | ①~③の合計の1.2%にあたる単位 | |
食事の提供に要する費用 | 620円/食 |
要支援の方は、デイサービスの利用料が定額となっており、要支援1は週1回、要支援2は週2回がデイサービスに通える頻度の目安です。
そこに必要なサービス加算や食費、その他実費が上乗せされ、デイサービスの負担額は1カ月5,000~8,000円となる方が多いようです。
要介護の場合
1回の利用時間 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
3~4時間未満 | 368 | 421 | 477 | 530 | 585 |
4~5時間未満 | 386 | 442 | 500 | 557 | 614 |
5~6時間未満 | 567 | 670 | 773 | 876 | 979 |
6~7時間未満 | 581 | 686 | 792 | 897 | 1,003 |
7~8時間未満 | 655 | 773 | 896 | 1,018 | 1,142 |
8~9時間未満 | 666 | 787 | 911 | 1,036 | 1,162 |
個別機能訓練加算Ⅰイ | 56円/回 |
個別機能訓練加算Ⅰロ | 85円/回 |
入浴介助加算Ⅰ | 40円/回 |
入浴介助加算Ⅰ | 40円/回 |
認知症加算 | 60円/回 |
栄養改善加算 | 200円/回 |
口腔機能向上加算 | 150円/回 |
要介護の認定を受けている方は、介護度や滞在時間などによって費用が異なります。
週に何回通うかによって変動するため、月々の費用を出すのは難しいですが、利用料や食費などを含めて1回1,000~2,000円となる場合が多いようです。
介護認定なしの場合
デイサービスは介護認定を受けている方が対象のサービスなので、介護認定を受けていない方は利用できない場合がほとんどです。
しかし、少ないですが自費で受け入れを行っているデイサービスもあります。
その場合は、1回1万円前後の費用となるのが相場です。
介護保険が適用されないため、割高の料金となってしまいます。
デイサービスの費用は確定申告で医療費控除できる?

1月から12月分の医療費などが、実質負担額計10万円(所得金額が200万円未満の場合は所得金額の5%)を超えたとき、税金の負担を軽減できる制度が医療費控除です。
デイサービスで支払った費用は、医療費控除の対象となるのでしょうか。
デイサービスは医療費控除対象外?
デイサービスは、基本的に医療費控除の対象外となります。
介護保険適用のサービスには、治療を目的とした医療系サービスと、日常生活上の支援やリハビリなどを目的とした福祉系サービスがあります。
医療費控除は医療系サービスに適用されるため、福祉系サービスであるデイサービスには適用されません。
しかし、デイサービスのなかで行われた医療系サービスの費用や、医療系サービスと福祉系サービスを併用した場合は、デイサービスの費用も医療費控除の対象になります。
医療費控除の対象となる介護保険サービス
- 訪問看護
- 介護予防訪問看護
- 訪問リハビリテーション
- 介護予防訪問リハビリテーション
- 居宅療養管理指導【医師等による管理・指導】
- 介護予防居宅療養管理指導
- 通所リハビリテーション【医療機関でのデイサービス】
- 介護予防通所リハビリテーション
- 短期入所療養介護【ショートステイ】
- 介護予防短期入所療養介護
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護(一体型事業所で訪問看護を利用する場合に限ります。)
- 看護・小規模多機能型居宅介護
単独利用でも医療費控除の対象となる項目は上記です。
デイサービスのなかで利用できるのは介護予防通所リハビリテーションなので、介護予防通所リハビリテーションの料金分は対象となる場合があります。
また、デイサービスと上記のどれかを併用すると、デイサービスの料金も医療費控除の対象となるでしょう。
デイサービスの費用が医療費控除の対象となる場合、交通費も対象金額として含めることができます。
自分で判断が難しい場合は、ケアマネージャーに相談してみましょう。
デイサービスの費用は介護度等によって変動!医療費控除対象になることも
デイサービスの費用は、介護認定の有無や介護度、利用頻度などによって変わります。
要介護の方は1回1,000~2,000円が相場と言われています。
要支援の方は、要支援1が週1回、要支援2が週2回と利用頻度が決められており、月定額とされている利用料に実費が上乗せされて1カ月5,000~8,000円が相場です。
デイサービスの費用は医療控除の対象となる可能性があるので、医療系サービスを受けて条件が揃った場合は確定申告をしましょう。
医療費控除の対象となるかわからなくても、ケアマネージャーに聞けば相談にのってくれるので安心してください。
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