認定介護福祉士の役割は?求められる専門性や目指せる役職など解説

「認定介護福祉士はどんな役割がある?」
「認定介護福祉士に求められる役割は?」
と気になっている方のために、認定介護福祉士の役割や仕事内容について情報をまとめました。
求められるスキルや資格取得で目指せる役職なども解説します。
認定介護福祉士とは?

認定介護福祉士とは、介護現場などにおいて介護福祉士よりも高度な専門性と実践力、マネジメント力を備えた人材であることを証明する資格です。介護福祉士として5年以上の実務経験を積んだうえで各都道府県の介護福祉会などが実施している「認定介護福祉士養成研修」を修了し、「認定介護福祉認証・認定機構」への申請・審査を経て認定・登録されます。
主な業務内容は、現場スタッフへの教育指導や介護サービスのマネジメントなどです。
そのほか、介護チームと他職種との連携促進や介護サービス利用者の家族への支援など、幅広い業務を行います。
参考:厚生労働省│認定介護福祉士(仮称)制度の方向性について 平成23年度研究の中間まとめ
認定介護福祉士の役割

- 介護実践の指導
- サービスマネジメント
- 多職種連携
- 地域貢献
認定介護福祉士には、上記のような役割があります。一つずつ、詳しく見ていきましょう。
介護実践の指導
認定介護福祉士は、自身が習得してきた高度な介護の知識や技術をもとに、現場のスタッフに具体的なケアの方法を伝え、現場全体の介護スキル向上に貢献する役割があります。
たとえば、多様な生活障害のある利用者に最善の個別ケアを提供できるように実技指導を通して指導したり、根拠に基づいた介護ケアのアドバイスを行ったりなどです。
サービスマネジメント
認定介護福祉士は利用者一人ひとりに最善なケアが行き届くよう、介護サービスの提供方法や体制の見直しなどを行う役割があります。
また、資格取得サポートや研修プログラムの編成など、介護サービスを提供するスタッフの教育や管理も重要な役割の一つです。適切な業務体制や人材育成から環境を整え、現場の専門性を高めることが求められるでしょう。
多職種連携
介護施設の利用者に的確な生活支援を提供するため、医師や看護師、理学療法士などさまざまな専門職と連携することも認定介護福祉士の役割です。
介護現場で利用者に直接接する専門職としての知見を活かしながら、各専門職の意見調整をリードし、一貫性のあるケアを実現する職責があります。
地域貢献
認定介護福祉士の役割には、所属する介護施設だけではなく、地域全体の介護力向上も含まれています。高齢化社会が進行している現代で選ばれ続ける介護施設とするためには、地域社会の介護基盤を支える視点が必要です。認定介護福祉士は地域貢献をリードし、介護施設の存在感を高めるけん引役でなければなりません。
具体的には、介護に不安を抱える地域住民へのアドバイスを通して自施設のサービスを知ってもらったり、地域活動を通じて地域のケアマネジャーや民生員などと関係を構築したりといった多角的なアクションが求められるでしょう。
認定介護福祉士に求められるスキル

- 倫理的思考力
- マネジメント能力
- 教育能力
認定介護福祉士として活躍するには、上記のスキルが求められます。
論理的思考力
認定介護福祉士は、根拠を明確にしながら筋道を立てて物事を考える論理的思考力が必要です。「なぜその介護ケアが利用者に必要なのか」について、利用者の身体データや専門的知識に基づいてチームに説明し、実践しなければなりません。
たとえば利用者の食事量が急に減った場合、いつから、どれくらいの量が減ったのか、服薬状況や生活環境に変化はないかといった情報を整理し、根拠に基づく適切な対応が求められます。
マネジメント能力
認定介護福祉士には、現場のスタッフや業務、環境を調整するマネジメント能力が不可欠です。
具体的には、介護チームのリーダーとしてチームのサポート体制を整えたり適切な指導やフォローを行ったりします。そのほかにも、介護記録のフォーマットをはじめとする業務ツールの改善や、介護にまつわる事故を防ぐ体制づくり、リスク管理の指導などを推進する能力が必要です。
多角的な視点を持ち、現場を的確にマネジメントする力が求められるでしょう。
教育能力
認定介護福祉士には、現場のスタッフに介護の知識や技術を分かりやすく伝え、実践につなげていくための教育能力が求められます。OJTや事例検討、研修の企画・実施などを通して、介護のプロを育成しなければなりません。
一方的に教えるのではなく、スタッフの理解度や経験などに応じた教育方法やフォローが重要です。指導を通してスタッフの意欲を高めたり自信をつけさせたりするスキルも必要でしょう。
認定介護福祉士がつける主な役職は?

- 介護主任
- 総括リーダー
- フロアマネージャーなど
認定介護福祉士の資格を所有していると、主に上記のような役職につける可能性があります。いずれの役職も、スタッフの指導や育成、業務の進行管理、多職種との連携など責任のある役割を担うポジションです。
認定介護福祉士の資格がなければ役職につけないわけではありませんが、資格を所有していると専門性やリーダーシップが客観的に評価されやすくなるため、責任ある役職を任される可能性が高まります。
認定介護福祉士の役割は現場の中核を担うこと
認定介護福祉士は、高度な専門知識と実践力、介護現場のマネジメント力を証明する資格で、介護サービスの中核を担う役割があります。利用者一人ひとりに合わせた根拠あるケアや多職種連携、スタッフの指導、育成、フォローなど、多岐にわたる職務を、多角的視野で調整する能力が求められるでしょう。
また、認定介護福祉士の資格があれば専門性が評価されやすくなり、介護主任や総括リーダー、フロアマネージャーといった役職につける可能性が高くなります。介護に関する応用的な知識や技術を身につけたい人やキャリアアップを目指す人は、認定介護福祉士の資格取得を目指すといいでしょう。
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